![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_1359,h_1063/https://at-random.bagnumber.tokyo/wp/wp-content/uploads/2020/11/65b8dd85320e95fa00c907e8829b65f3.jpg)
【個性派shop】“かばんの町豊岡”に隣接した城崎温泉で根を張るバッグ店「サーカスサーカス」#1
こんにちは。編集長の川崎です。
ご存じの方も多いと思いますが、「兵庫県豊岡市」は言わずと知れたかばんの一大生産地。その豊岡市と隣接する「城崎町」には、志賀直哉の「城の崎にて」の小説で有名な、歴史ある「城崎温泉」が位置しています。
レトロな街並みや外湯めぐりなどで、国内外の観光客に人気の温泉地ですが、最近になって商店街には少しづつバッグや革小物の小売店が目立ってきました。
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_480,h_640/https://at-random.bagnumber.tokyo/wp/wp-content/uploads/2020/11/IMG_6841-rotated.jpg)
そのひとつが、革のかばんをメインに取り扱う「サーカスサーカス」。ほっこりするファサードについ引き寄せられます。
豊岡鞄のみならず東京や関西など、様々なバッグブランドをセレクトした専門店です。
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_860,h_673/https://at-random.bagnumber.tokyo/wp/wp-content/uploads/2020/11/65b8dd85320e95fa00c907e8829b65f3-1024x801.jpg)
通りを挟んだはす向かいにはレディスバッグ専門の「さくら咲くら」、リュックだけをラインナップした「ジャングルジム」(2階フロア)の計3店舗を運営しています。
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_868,h_1024/https://at-random.bagnumber.tokyo/wp/wp-content/uploads/2020/11/5de5978d0f11f628d4100710b2b04ab7-868x1024.jpg)
「サーカスサーカス」は、観光客がそぞろ歩く城崎温泉の中心部にあり、流木を組み合わせて作ったナチュラルな看板が印象的。店頭に大きなシェパードのぬいぐるみを置いて、道行く人たちに可愛がられていました。
間口は狭いながらも奥行きのある店内には、自然な素材を集めたディスプレイで落ち着く空間です。スタッフが総出で壁に板を張り、什器代わりの樹木を立てた温もりのある内装が広がっています。
商品は棚置きにせず、壁にフックで引っ掛けるカジュアルな“吊りディスプレイ”にしたのも特徴です。
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_768,h_1024/https://at-random.bagnumber.tokyo/wp/wp-content/uploads/2020/11/854fd6e4d4109b7c2117ee674049bd88-768x1024.jpg)
異業種発の斬新な発想による店づくり
実はこちら、地元で総合印刷業を営む(有)稲葉印刷さんが、新規事業として経営している店舗とのことでした。全くバッグとは関係のない職種にびっくりです。
責任者である常務取締役の稲葉周作さんにお話を伺いました。
「12年ほど前に社長が、城崎温泉で初めてのかばん専門店を始めました。最初は値ごろなものを扱う小さなショップでしたが、豊岡が鞄の町と認知されるようになるにつれ、この城崎温泉でも“かばんを探している”という声を耳にするようになりました。
けれども当時城崎温泉には、革のかばん専門店はなく、豊岡鞄ブランドを購入するには車で20分ほど離れた市内へ行かなくてはなりません。せっかくなので、豊岡鞄に加えて国内外のPBを中心にセレクトした、本格的な革もののバッグ店をオープンしようということになりました。」
現在はレディス、ユニセックステイストの「レスデザイン」「パーリィー」「KIGO」といった国内ブランドを揃えています。また革ハンドルとボディの色を好きに組み合わせる、オリジナルのカラーオーダートートも人気アイテム。
せっかく来た城崎温泉で、自分のオリジナルを作って帰れるという“旅の想い出作り”としても一役買っているとのと。
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_767,h_558/https://at-random.bagnumber.tokyo/wp/wp-content/uploads/2020/11/202a45582548c127192074442ea3f71c.jpg)
「自分たちが、”業界外”の立場から客観的にバッグを見れる点に、強みがあると思っています。こうでなければ…という思い込みがなく、スタッフとも“普通にはないことをしよう”という気持ちで店づくりをしています。
自分たちが欲しいものやワクワクすることを売り場で意識しているので、それがお客様にも伝わっているのでは、と思っています。」と稲葉さん。
久しぶりに楽しさが感じられるバッグ専門店に出会いました。まさか豊岡のすぐそばで、という出会いも嬉しいですね。
次回ははす向かいの、ちょっと変わった姉妹店をレポします。
◆「サーカスサーカス」 0796-20-3642
・・・・・・・・・・
※フットウエアプレス8月号を大幅リライト