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【個性派shop】“かばんの町豊岡”に隣接した城崎温泉で根を張るバッグ店「サーカスサーカス」#2
こんにちは。編集長の川崎です。
城崎温泉の革のかばん専門店「サーカスサーカス」その2です。その1はこちら。
今回は系列店舗の方を拝見してみます。経営母体が「印刷業」という全くの異業種だからこそ見えてくる、思い込みにとらわれない発想にワクワクさせられました。
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本店のはす向かいにあるのが「ジャングルジム」という“リュック専門店”。稲葉常務さんが「最近よくリュックを見るなと感じたので、4年前に男モノ専門店から切り替えた」と仰っていました。
しかし一般的には、売り場を作るときに「リュックのみ」で品揃えしようとするのは、なかなか勇気がいることでもあります。それをサラリとやってのけてしまうのも、「サーカスサーカス」の皆さん強みでもあります。
建物の1階は、レディスバッグ専門の「さくら咲くら」。たくさんのグリーンを配して居心地のいい空間を作り上げています。
2階へと上がる階段の壁面には、こんな楽しいディスプレイが! マネキンがボルダリングしてますね。
そしてフロアには一面のリュック! なかなか壮観ですねー。でも温泉地でたくさん歩く方にとってはぴったりかも。
使いやすそうなレディスリュックから、シンプルなユニセックス系、仕事で使えるビジネス系まで、実に様々なバリエーションがラインナップしています。著名なブランドではなく、豊岡ならではのメーカー品やオリジナルブランドなど、ここに足を運んだ人しか見れない逸品も揃えています。
ここまでリュックにこだわって来れたのは、稲葉専務さんたちの「これは行ける!」と感じた“直観力”も大きいかもしれません。
「『温泉地に来てなぜカバンなの?』とはお客様からよく言われますね。豊岡が鞄の産地だと知ると『なるほどー』と納得していただき、ご自身のとっておきの一本を探してくださいますね。帰ってからそのかばんを手にした時に、『また城崎に行きたい』『またあのスタッフさんとお話がしたい』と思い出してもらえると嬉しいです。」
と稲葉専務さんは嬉しそうに話していました。
あちこちに書かれたPOPや、お店からのメッセージなどにも、そんなほっこりした皆さんの想いが感じられます。
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“ショッピングツーリズム”という言葉があるように、「旅先での買い物」には単なるお土産品の購入だけでなく、自分のための“想い出消費”という側面こそ大きいものかもしれません。
作り手との距離が近いうえ、地元に戻っても売っていないと思えばこそ、ここで買って帰ろうという気持ちにもなるというもの。オリジナルのカラーオーダーやリュック専門店など、手間のかかること、他ではやらないことに積極的にチャレンジし、「サーカスサーカスを目的に城崎温泉に来る」というリピーターを数多く獲得しています。
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城崎温泉には他にも、豊岡鞄の認定販売店「蔵」や、カフェを併設する「クリーザン」などのかばんショップが川沿いに立ち並び、ゆっくりと“自分だけの一本”を選べる街になりはじめていました。
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街を散策しながら、その中に鞄の店が自然と溶け込んでいる雰囲気。まさにショッピングツーリズムの理想的な姿とも言えそうです。
かばんを買うときにふと思い出す街。。そんな新しい“ショッピング”とつながる地域おこしが、今後は注目されるのかもしれません。
◆「革のかばんサーカスサーカス」 0796-20-3642
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※フットウエアプレス8月号を大幅リライト