インテリアのような存在感を楽しめるかばん「KAG(カグ)」がデビュー

こんにちは、編集長の川崎です。

OEMで高品質なかばんを作り続けてきた東大阪のメーカー「ミクール」が今年の秋、オリジナルブランド「KAG(カグ)」をデビューさせました。そのコンセプトは「インテリアのような存在感を楽しめる鞄」

そのバッグの魅力をレポートいたします。

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アンティークな家具からのインスピレーション

ビジネスマンのダレスバッグやブリーフケースとも一線を画し、持つ人の気持ちを豊かに、かつライフスタイルにも密着する「かばん」の存在とは何か。。

究極の問いを追求しつづけた先に、この「KAG(カグ)」のコンセプトは立ち上ったとのこと。

企画した中田さんによると、「かばんというのは常に『外出時の道具入れ』という側面がありますが、その機能的な部分だけでなく、家にいる時も別の『道具入れ(家具)』になるもの、いつもそばにあって気持ちよく居られるものを目指しました」と話す。

素材には厚手のイタリア トスカーナ産牛革を使用し、染料仕上げによる美しい発色と質感が魅力。革にはたっぷりとオイルが含まれており、使うほど経年変化でツヤが出てくるそう。

そして特徴的なのが、まさに“家具”のような真鍮金具。鈍い輝きを放つ重厚なハンドルは、アンティークな箪笥がヒントになっている。型からオリジナルで起こし、繰り返しサンプルを修正したものだとか。

かばんの顔となる中央の留め金具は、ヨーロッパの古い家の扉についていた「閂(かんぬき)」をモチーフにした。あえて外側にポケットはつけず、あくまでも”家具”としてのシルエットや存在感にこだわっている。

今ある技術を直接ユーザーに届けたい

「ミクール」は本社内に自社工房を持ち、腕の良い職人たちを抱えてきたが、コロナ禍で受注は激減。自分たちの今ある力で、何とかオリジナルができないかと数か月熟考した末の、自社ブランドとなる。初めての「BtoC」への挑戦だ。

ただ従来の量産型ではなく、かばん一本一本に手間と時間をかけ、自分たちの納得のいくものづくりを進めている。

STAYHOMEが日常になり、当たり前のように家にいる期間が長くなってくると、身の回りには自分の心地良いと感じるものに囲まれたい、という方も増えている。(赤がブリーフケース、緑がビジネスバッグ)

そんな時の「KAG」は、持つ楽しみだけでなく、見て愛でて楽しむことを提案するかばんへと、発想をダイナミックにシフトさせた。

かばんの在り方に一石を投じるコンセプト。純国産で十万円越えのプライスゾーンへの挑戦も、「西欧ブランドではなく、国産の本当にいいものを探している人は必ずいます。そういった方々へ、着実に届けられるようにDtoCを研究していきたい」と代表取締役の中川社長。

企画の中田さんは、「アンティーク家具が、何世代にもわたって修復されながら”歴史”を重ねるように、「KAG」では100年先に残る存在であるよう“永久保証”をお付けしています。単なる『修理』にとどまらず、本気で100年持つためにどうすればいいかを、ユーザーと共に考え、歩む存在でありたいと思っています。」と話す。

革の擦れ、汚れ、細かい傷はもちろん、金具の外れなど故意による破損を除いた故障について永年保証をつけている。

自社ECサイトだけでなくPOPUPも予定しているほか、会員制の高級飲食店などでの展示販売など、新しい販売方法を通じてダイレクトにユーザーと繋がる方法を推し進めている。興味のある方はコンタクトを取ってみては。

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「K A G」ビジネスバッグ全8色 イタリア製本革×真鍮 ¥153,000(税込)

サイズ:縦27cm×横35cm×マチ10cm、革ショルダー付き

「K A G」ブリーフケース全8色 イタリア製本革×真鍮 ¥117,000(税込)

サイズ:縦24cm×横32.5cm×マチ7cm、革ショルダー付き

株式会社ミクール 06-6783-1382