【編集長レポ】カフェと革小物の複合ショップ「tete café (テテ カフェ)」@藤が丘(横浜市) #2

さて、お待たせしました。「teteカフェ」の後半のストーリーです。前編はこちら

ブランド事業も軌道に乗ってきた矢先の、コロナ禍…。古田さんは、ここで改めてご自身のビジネスについて振り返ることになります。

カフェグッズと革小物を並べてディスプレイ

「コロナでは、対面販売の機会が減り、物を売って生計を立てるということ自体が厳しくなりました。
加えて小さな子供を育てているため、家を空けることになる商業施設のポップアップなどは、これからは難しいと感じました。

そうなると、時間の融通が効いて、尚且つブランドのイメージを演出できる“自分のお店”を作りたい、という気持ちがふつふつと沸いてきました。」と古田さん。

カウンターの向こうには珈琲を入れる旦那様の姿も

カフェでお茶をする時間や空間は、女性たち、とりわけ子育て中の方や働く女性たちにとって、最も身近な“癒し”ともいえます。

カフェの空間づくりやインテリアのコーディネーションなどは、今まで培ってきたキャリアもぴったり。「tete」のブランドコンセプトも“癒し”なので、カフェを開くことは必然だったのかもしれません。

「ステイホーム中は、レザークラフトに関する動画を作成して、youtubeも配信してみました。ただ視聴数が伸びたのは意外にも、『室内のインテリアをどう工夫するか』というコンテンツ。みなさん、ステイホームでインテリアに興味がふくらんでいたんですね。
私自身も、シンプルでナチュラルなインテリアが好きだったので、インテリアについての配信を増やしました。そのテイストを、今回のカフェの内装に生かしています。」

youtube「tete style」より

カフェのオープンは、コロナ真っただ中の2021年5月。それでも古田さんのSNSを見た方を発端に、あっという間に行列ができる人気のスポットになります。

ベージュ系でまとめたインテリアには、カラフルな「tete」のバッグを陳列。大きな姿見も、インスタグラムの“映える”投稿写真には効果的でした。

広々したカウンターの向こうでは、ご主人がコーヒーを淹れたりケーキを焼く姿も見られます。ホッとひととき、ゆったりできる時間を楽しみたいという女性たちが、今日もカフェに集まっています。

「夫がフレンチのシェフだったこともあり、彼の作るケーキや可愛らしいサンドイッチも人気が出て、Instagramを通じてファンが増えてきています。

今はまだ小さなコミュニティですが、この空間を演出するカフェグッズなども制作し、お店に来られない方にも販売することで、癒しの空間を多くの方と共有できたらと思っています。」

と古田さんは笑顔で話してくださいました。

バッグから始まったキャリアも、インテリアや“食”分野へと横展開されていて、古田さんの柔軟さ、アクティブさには頭が下がります。ご自身が楽しそうに活動されているのが、一番のファンづくりに繋がっているんだと思いました。

さて、今度は取材ではなくワインを頂きに、夜にお邪魔しなくては!ご一緒される方募集!

古田佐和子さんと三浦貴之さん

tete cafe https://www.tete-bag.jp/

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初出:フットウエアプレス2月号