【編集長レポ】カフェと革小物の複合ショップ「tete café (テテ カフェ)」@藤が丘(横浜市) #1

こんにちは、編集長の川崎です。

かぼちゃやナスなどの自然をモチーフとした革バッグブランド「tete」。一目見た人は、そのシルエットの愛らしさに心奪われます。

古田佐和子さんがバッグブランド「tete(テテ)」を立ち上げたのは、台東デザイナーズビレッジに所属されていた2013年。
在籍中の3年間で、ものづくりやマーケティングの基礎を学び、そこから「パンプキンバッグ」や「なすのポシェット」といった、数々の人気デザインを打ち出されてきました。

フリルが印象的な、なすのポシェット

シャーリングやパッチワークなど、難しいテクニックが多いデザインでありながら、早い段階からバングラデシュでのものづくりにシフトさせるなど、バイタリティーあふれる古田さん。

地元の横浜市内で「teteカフェ」を開業された、tete代表の古田佐和子さんにお話を伺う機会をいただきました。

「バッグを作っていた頃をご存じの方は、驚かれるかもしれませんね(笑) ものづくりが好きということはずっと変わりませんが、内装やインテリアにまつわる仕事もとても面白いことに気づきました。家具やパーツを自分で取り寄せたり、壁の色を塗ったりとバッグづくりと同じくらいハマりました。

主人の仕事がシェフだったこともあり、コロナを経て色々なことを考えた末に、皆さんがホッとくつろげるカフェを開きたいと考えました。」と話す古田さん。

ホワイトやベージュでまとめられた店内は、シンプルなデザインのチェアやテーブルに、アイアンのハンガーが映えるコーディネート。現在はインスタグラムで話題になり、外には行列ができるほどの人気店に。

お客さんとの自然なコミュニケーションが生まれるカウンターには、美味しそうなスイーツも並んでいます。コーヒーを淹れる姿が見えるのも、どこかホッとくつろぎます。

古田さんのデザイナーとしてのキャリアは、学校でプロダクトデザインを学んだのち、中堅のバッグメーカーへの入社がスタート。生産ラインから職人さんへの出し方なども、ここで一通り教わったとのこと。

数年後、ご友人からバッグのオーダーを受け始めたこともあり、『一人でやってみよう』とデザイナーズビレッジへの入居を決意します。卒業後は、自宅から近い横浜のコワーキングスペースに入居し、貿易系や企業系の方々など、ものづくりとはまた違うネットワークが生まれたそうです。

バッグや革小物の製造は、欧米とのやり取りが多いダッカ(バングラデシュ)の提携工場に依頼。間に立ってくれたコーディネーターの存在もあって、しっかりした商品を作る信頼のおけるパートナーでした。

「ものづくりの仕事をつづけながらも、結婚、出産とさまざまな経験ができました。ブランド事業も広がって量産体制も整い、ポップアップやネット通販のほうも順調に進んでいった矢先・・・、コロナ禍となりました。」と古田さん。

ここからは後半に続きます。

tete cafe https://www.tete-bag.jp/

───

初出:フットウエアプレス2月号