「ファッションに信用を取り戻す」をテーマに掲げた「EQUALAND」プロジェクトが発動

こんにちは。編集長の川崎です。

昨年、「ファッションに信用を取り戻す」という大がかりなテーマを掲げた、ファッションブランドがスタートしています。

ファッションブランドや商業施設、自治体などのプロモーションやPRコンサルティングを行う株式会社ワンオー。皮革業界でのプロモーション歴も数多く、関わってきた仕事は多岐にわたります。様々なアプローチで業界に関わってきたワンオーから「EQUALAND(イコーランド)」というファッションブランドが昨年立ち上がりました。現在Makuakeでクラウドファンディング中です。

彼らが考える「信用を取り戻す」というキーワードの一つに、「信用タグ」の存在があります。

多くのデザインやプロダクトが生まれる裏側で、その製品を生み出す工場などの生産背景は、サスティナブルとはほど遠い現実。ものづくりを担う「ファクトリー」サイドの方々を応援したいという気持ちで、このプロジェクトが立ち上がりました。

「EQUALAND」ではすべての製品に、大きく長い「信用タグ」が付いています。 このタグには、綿花生産者から技術者、デザイナーに至るまで、その製造に携わる方々の自筆署名が、映画のエンドロールのようにスタッフクレジット(信用)として印刷されます。衣服はブランドだけが作っているものではなく、たくさんの誇りと責任によって成り立つ、共同制作の産物であることを示しています。

このミッションはものづくりを行う方であれば、誰もが共有できる想いではないでしょうか。またこの自筆署名を記載することが、どれほど大変で難しいものなのかも実感させられます。

12月18日からスタートしたMakuakeのプロジェクトでは、デニムのスペシャリストである坂田英一郎氏がプロデュースした「強撥水のデニムパンツ、チノパンツ」が登場。

強撥水は、人体に優しい“フッ素フリー”の撥水加工。製品化してから加工するため、糸からの水が入ることはありません。コロコロと水が転がるため、食べこぼしや雨天の泥ハネなどのシミを気にせず履きこめます。

また使っている素材は、いま世界中で問題になっている、製品以前の「生地」や「糸」の素材の余剰在庫を活用しています。

「素材の余剰在庫」とは、たとえラグジュアリーブランドで使われた素材も、シーズンが変われば素材のまま残ってしまうことも少なくありません。今回は某ハイブランドで使われていたチノクロスをアップサイクルしています。

ファッションのカテゴリーは変われども、私たちの業界と同じ課題を抱えている現状が見えてきます。ブランドPRに携わってきた立場だからこそ見えてくる、煌びやかなファッション業界の裏側に向き合う姿勢に、私たちも学ぶものがあると感じます。

Makuakeプロジェクト

「世界の工場に眠る、高品質な余剰在庫から作った『強力撥水』のデニム&チノパンツ」