【編集長レポ】第58回モーダ・イタリア展のバッグ傾向まとめ
こんにちは。編集長の川崎です。
イタリア大使館貿易促進部主催の「モーダ・イタリア展」が、2021年7月6日より8日までベルサール渋谷ガーデンで開催されました。
コロナ下の状況もありイタリア人出展者は来日出来ませんでしたが、コレクションのサンプルの展示に加えて、オンライン商談も並行して実施するハイブリッド展示会となりました。
主に取材させていただいたバッグブランドの2022春夏傾向を、簡単にレポートさせていただきます。
≪ナチュラル素材≫
春夏らしいナチュラル素材は定番的に登場しているが、どこかエレガントできれいめな表情が目立つ。
INNUEは天然素材のボディにホワイトのレザートリミングと、シルバーのリングを添えて大人っぽいナチュラルに。
M ROSEはナチュラル素材を使いながらも、ピンクやイエローなどの明るいビビッドカラーを載せて華やかにリゾート風。
MAJOは、細い革テープをミシンで底から巻くように縫い上げて成型した高度なテクニックが特徴だが、今シーズンはナチュラルカラー以外にも明るいブルーやレッドを提案。
≪カラフル≫
イタリアらしい個性的なデザインが光るカテゴリー。コロナを吹き飛ばすように新鮮なデザインを打ち出している。
TOO COOL STYLEはフラメンコの衣装からヒントを得たという、縁のポンポントリミングがキュート。ボディのドット柄も型押しで浮き出ている。
ebaritoはサスティナブルな発想のもと、2つと同じ革の組み合わせを作らない「世界でひとつ」をポリシーとしているブランド。蛍光グリーンを差し色にポップな組み合わせで。
M ROSEは若い世代にアプローチするアイテムとして、外に縫い目を見せない、シンプルでベーシックなフォルムを打ち出す。優しいパステルカラーや細いショルダー紐使いもポイント。
≪光沢加工≫
一時期キラキラした加工が多かったが、最近は少し落ち着いた感。ただ日本人は定番的に光沢が好きなので、継続して提案しているブランドも少なくない。
TEE LISAは光沢パーツを付けるなどキラキラした素材感が特徴。手紐の長さが調整できるトートタイプが人気。
M ROSEは箔加工のレザーを、ざっくりと太めに編んだメッシュがポイント。
以上、各ブランドのデザインポイントをまとめてみました。早々と来春傾向ですが、気持ちをガラッと変えるために、ポップでカラフルなバッグを持ちたいと思う方は増えそうですね。
そろそろ動き出す国内ブランドのコレクションも楽しみにしたいと思います。