ネジからスタートした「友安製作所」がプロデュースするCafe&Barに潜入!Part1
村野藤吾氏のアトリエをリノベーションしたカフェ
浅草橋にある「友安製作所カフェ」。個人的にはここは編集長川崎のお気に入りスポットでもあります。壁紙からカーテン、ウォールステッカーなど色とりどりのインテリアアイテムに囲まれ、しばし俗世を忘れさせる癒しのスペース。
ここは実は大阪が本社のインテリア企業、株式会社友安製作所(本社:八尾市)が運営しています。
東京のカフェ業態は5年ほどまえにオープンしていますが、最近大阪・阿倍野で更にアップグレードしたカフェが出来たと聞き伺ってきました。インテリア関連は今後レザーアイテムとのコラボレーションの可能性もあって、注目しているカテゴリーでもあります。
ちょうど「あべのハルカス」が6年前に開業したこともあり、大阪の阿倍野の界隈はおしゃれな街へと変貌してきました。ただ一本奥へと細い裏筋を入ると、ちょっとあやしげな酒場などが軒を連ね、ディープな下町風情がいまだに残っています。
そんな店々を横目に歩くと、「友安製作所café&bar阿倍野」の白いスタイリッシュな建物が現れてきました。ここは最近 “映える”カフェとして、若い女性たちが引きも切らずに訪れる、大阪でいま話題のスポットだそう。
レトロな外装とは裏腹に、中に入ると華やかな輸入壁紙を背に、アンティーク調の家具やテーブルウエアが並ぶフレンチシャビーなテイストが広がっています。
大きなパラソルのあるテラス席がステキ!ここは特に女性たちに人気で予約する人も多い席です。
2階フロアには友安製作所が扱う製品が一覧できるよう、ショールーム兼ショップになっています。地下には様々なワークショップが体験できるDIYスペースがあり、またレトロな螺旋階段もいい雰囲気です。
この建物は、日本現代建築に功績を残した村野藤吾氏が、実際に事務所として使用していたものなのだとか。実は貴重な歴史的建造物なのでした。“村野建築”のこだわりを残しつつ、友安製作所がインテリアショップとDIYスペースを併設したカフェ&バーにリノベーションし、ミニマムな螺旋階段やこだわりのあるスキップフロアは、実際に村野氏が使っていた当時のままの雰囲気で残されているんだそうです。
それにしても素敵です。インテリアアイテムに囲まれていると、自分の家もちょっと工夫してみようかなと思いますね。カフェのテーブルには壁紙クロスを敷いて、ひとつひとつ違った雰囲気にしているのもリノベの参考になりそう。
壁紙もインポートのものが多いので、日本とは思えない異国情緒を感じられるのもこのカフェの人気要因だとか。
では次回に続きます。
大阪市阿倍野区阿倍野筋2-3-8 06-6627-2004
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インテリアビジネスニュースの8月25日号を大幅加筆しました。