【編集長コラム】いまだからこそ!売り場でできるプチ販促集まとめ5例
こんにちは。編集長の川崎です。
近所では梅や桃が咲き誇り、家の前のモクレンもつぼみがほころぶ頃。気持ちまで暖かくなってきました。店頭では春物が立ち上がる時期。
ここ数日取材で回るなか、コロナ下でも屈することなく、オリジナルの販促を実施しながらユーザーとコミュニケーションしている事例をご紹介させて頂きます。
全体的にコロナで来店率は減ってしまいましたが、実は客単価や買い上げ率がアップし、全体的にはトントンというところも少なくありません。それはやはり顧客を持っているところですね。
こういう雑談が少ない時代だからこそ、売り場で顔見知りの店長やスタッフと、なんてことない会話を楽しみたい!という方は多くいらっしゃるようです。
さてご紹介する売り場は首都圏のバッグ・シューズ系売り場がメインにはなりますが、最後には某カフェも登場するのでお楽しみに♡
1【財布買い替えキャンペーン】
こちらの都内のバッグ専門店では、春財布の立ち上がりに合わせて「財布買い取りキャンペーン」を実施。こちらで購入した同ブランドのお財布であれば2,000円、他ブランドであれば1,000円での下取りを行っています。(あくまでお財布、小さなコインケースなどの小物はNGとのこと)
「天赦日」や「寅の日」など、お財布を買い替えるラッキーな日は色々情報は入ってくるけれど、さてどこに処分したらいいのか…と困っている人も多いはず。そこに目をつけたのは素晴らしい着眼点だなと思います。特に今年はホワイトのお財布が金運アップ的に人気だそうです。
下取りされたお財布は、奈良県の三輪恵比寿神社にて供養されるとのこと。私自身も、自宅にはいったい幾つの歴代の財布が眠っていることやら。このキャンペーンに乗っかりたくなりました。
2【お客様の革小物を磨くサービス】
横浜市のこちらのお店では、購入されたお客様のお手持ちの革小物を、さりげなく磨いてくれるサービスを行っています。通常業務としてではないようですが、私がスマホケースを購入するとすかさず「お持ちの手帳カバーを磨きましょうか」といって、ササッとキレイに磨いてくださいました。嬉しすぎる!
ちなみに買ったのはこんなスマホケースなんですよ~、アンティークなドアが可愛くないですか?(とさりげなく自慢)
革ものを大切にしてくれる姿勢が現れていて、とっても好感が持てました。雨の日には防水スプレーをシュッ、というサービスをされているところもありますしね。
ずっと以前、取材に伺った靴専門店でも、取材で訪問した私の靴でさえも「待ってる間にキレイにしてあげるよ~」と言って、磨いてくださったご主人がいました。履いてる靴を店主に見られるのは、大っっ変恥ずかしいので、取材の際の靴は油断がならない(笑)とこの時から思っています。
3【ランドセルリメイクサービス】
こちらの足立区の路面店では、修理サービスと並んで「ランドセルリメイクサービス」を行っていました。ランドセルというのは確かに、高級牛革、果てはコードバンなどの、めちゃくちゃ良い革を使っているもの。6年間使った後に押し入れに入れっぱなしではもったいない。
これは地元足立区のかばんメーカーとタッグを組み、店頭でユーザーからの注文を受けてメーカーがリメイクするもの。よくあるミニランドセルだけでなく、お財布やパスケース、ペンケースなども作ってもらえるので、中学生になった息子にプレゼントするという親御さんの姿も見られました。
サンプルを拝見しましたが、それぞれしっかりした仕立てで、また長持ちしそうな革小物たち。実はこちらの店から歩いて10分ほどのご近所には、著名な某皇室御用達のランドセルメーカーがあることも、この看板がモノを言う理由かもしれませんね。
4【スニーカー売り場の「比較チャート」】
こちらは打って変わって、都内大手百貨店のスニーカー売り場です。ランニングシューズを選ぶ方に向けて、コロナ下での接客をどうしようと考えたときに、社内で「スニーカー選びのための比較チャート」を作るというアイデアが出ました。
縦軸にクッション性、横軸に習熟度で4象限に分割し、それぞれ下記のように色分けしています。
「紫:スロージョグにおすすめ」「オレンジ:フルマラソン完走」「緑:ウォーキングにもおすすめ」「黄:自己記録更新」
この色を売り場のスニーカー1足1足のプライス部分に付けて、わかりやすくしています。黄色はこんな感じ↓
自分がいまどんなスニーカーが必要なのかを4象限から選び、あとはその色のスニーカーを売り場で探していけばよいので、いま接客はちょっと…という方でも選びやすい仕組みになっています。大きなパネルにしたのも遠くから目立っていいですね。
短時間でササッと買い物がしたい、という方にとっては直観的に商品が選べるツールは大変ありがたいもの。他の場面でも応用が利きそうですね。
5【“コーヒーは自分で淹れてね” サービス】
「コーヒーを自分で淹れるのがサービスか?!」と思うなかれ。
こちらの南町田グランベリーパーク内「スノーピークカフェ」では、スノーピークが販売しているキャンプ用コーヒーメーカーを使って、お客さんが自分自身でコーヒーを淹れる体験ができるというもの。(モデルは弊旦那)
これがまた若いパパたちに大人気! 購入前にツールをお試しすることもできるし、お手軽なキャンプ気分を味わえるのもポイント。ファミリーやカップルで来店しても、必ず「男性たちが進んでコーヒーを淹れたがる」というのも面白い傾向でした(笑)
そしてケーキは!
じゃん!
もちろんスノーピーク製のまな板! この日は抹茶のガトーショコラでございました。ケーキはちょっと硬めなので、自分でナイフで切る体験も面白かったです。
自分たちの製品は使ってもらわないとわからない…というジレンマを、カフェでまるごと体験させてしまうというのもさすがの仕組みでした。もちろんテントやテーブル、チェアなども自社製品でした。ここはちょっと高いですがリピートしてしまいますね。
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以上、5つの販促事例でした。
あの店だから…と思わずに、ぜひ自店でもどう応用できるかアレンジしてみてください。これからも引き続きチェックしてまいります!