【謹賀新年】明けましておめでとうございます。そして昨年読んだ本まとめ

明けましておめでとうございます!

わー早くも年末だ~!あっという間だ、今年もありがとうございました!なんて言ってるうちに年が明けてしまいました。。

本年もよろしくお願い申し上げます。

2025年は2000年代の四半世紀とはよく言ったもので。これからの新たな四半世紀に向けて、自分のキャリアをじっくり見つめ直し、新しいジャンルに挑戦した1年でした。

おまけに昨年は3回も風邪をひき、3年間引きずった皮膚トラブルを漢方医に相談するなど、身体はもうアタマに勝手に付いてきてくれるものではないことも実感しました。

昨年のキャリアチェンジどたばたについては、こちらのnoteにまとめております。結構根性シボって書いたものですので、一部ずうずうしくも有料とさせていただいてます。悪しからず。

そして読んだ本もまとめておこう。色々手を付けたなかでは、こんなのが印象的でした。

自分でコレ!と手に取ったというよりも、誰かからのお勧め(特に夫の本棚から)とか、知り合いからのお勧めとか、そういうパターンが多かった今年でした。

それって読後に、感想をその相手と共有できるというのが楽しみのひとつかも、と実感した読書体験でした。

今年のベスト1は「宝島」(真藤順丈)かなー。

最初に映画を見に行きまして。3時間という超大作とはいえ、戦争直後の沖縄の世界を描くのは、どんな監督だって難しかったのではないかと。。噂通り映画はものすごい作り込みでしたが、1回ではさすがに理解が追いつかず、原作に当たろうと思って手に取りました。

独特の沖縄言葉と感覚的なワードがそのまま対話のなかに出てくるので、最初はクセ強めで読みにくかったのですが、上巻後半くらいはもう、じっとりした沖縄の湿度までが行間に感じられて、ぐぬぬぬぬぬと唸らされました。なんという歴史を背負った土地でしょうか。。永遠に心にたたき込んで忘れずにいなくてはいけません。
これから見たいという方は、原作から映画へとシフトするとスムースかもしれませんね。

トランプ政権が今年は色々物議を醸す中で、より本人の思考回路を知りたいと手に取ったのが「トランプ自伝」

そしてラストベルト地区出身のヴァンス副大統領の過去が描かれる「ヒルビリー・エレジー」。こちらも壮絶。唯一愛をくれたお祖母様がいなければこの人はどうなっていたんだろ。アメリカの貧困レベチ感が半端なかったです。

この2人が現代の政権で交わって、いまの政権を担っているというのがとても興味深いアメリカという国。トランプ氏は政治もビジネスライクと語られるけど、もう人生そのものが徹底的なビジネスでありディールであり。落ち込む、とか、凹む、とかなさそう。ピンチピンチチャンスチャンス、ランランラン♪な人生(ホントか?!)。

西加奈子の「くもをさがす」は、セラピストの友人がお勧めしてくれた本。今年は私が、3年間引きずっている皮膚炎を漢方で徹底的に直すと決めてると話したら、この本のエピソードを教えてくれました。
西さんはバンクーバーにいる最中に乳癌が見つかり、現地の病院やケアの方々との触れ合いを描くさまが日本とはやはり異なってて。それが面白い。バンクーバーの看護師は(なぜか関西弁で)「あなたの身体のボスはあなたやねんから」と彼女を励ます。

漢方の先生とのスタンスは「養生二人」(ようじょうににん)。病院の先生のように相手に委ねるのではなく、自分が能動的に治すと決めることで漢方医もそこに寄り添うことができる、と教えてもらいました。まさに自分の身体のボスは自分、というメッセージが響きます。
※自分のこの治療プロセスもnoteで振り返りたいです

昨年のノーベル文学賞を受賞した韓国人作家ハン・ガンさん。韓国の文学というのは今まで知らなかったけれど、Netflixで韓ドラにハマッてから文学も読んでみようと。

「菜食主義者」というタイトルは、読み終わった後にザラっとする感覚でした。韓国で“食べること”というのは、周りからこんなにも“強要される”ものだというのに少し恐怖も感じました。そんな強硬的な家族の中で菜食主義を選ぶというのはどういうことなのか。韓国社会のなかでマイノリティが生きていく息苦しさが、精緻な筆で描かれていました。

そうそう今年3月には、作家の田口ランディさんが主宰する「クリエイティブライティング」の湯河原合宿に参加しました。この年になってキャリアチェンジを意識する羽目になり、改めて“書く”ことに向き合おう、と考えたことがきっかけ。参加者でゴハン作って温泉入って、書いて書いて書いて書きまくる。。。満ち満ちるいい経験でした。

「逆さに吊された男」はランディさんが、地下鉄サリン実行犯の死刑囚Yと交流してきた記録。この合宿が終わってから改めて読みました。10年位前の作品ですがランディさんが今の私と同い年くらい。こんなに人生変わる人と、これから出会うことがあるのかもしれないのか…。読後感はhappyではないですが、ランディさんの誠実な人との向き合い方に学ばせていただきました。

ラストは「ニセコ化するニッポン」。ちょっと話題になった本ですが、観光地のあり方として気になって手に取りました。
「ニセコ」は来る人もサービスも「選択と集中によるテーマパーク化」させることで観光地として成功を収めていると語ります。が、その陰では居心地の悪さや、ココジャナイ感を抱く人が増えることもまた事実。静かな排除を進めることで、富裕層やお金持ちインバウンド客にシフトしていくニセコ。そんな場が日本のそこここに存在しているということに、作者は違和感を覚えています。

ファッションブランド等であれば選択と集中はあるべき姿ですが、それが観光地や公共の場に広がっていくことはちと空恐ろしい気がします。

なんだか振り返ると、決してhappyではない本ばかりですね。でも深層心理ではそういうものを求めているのかな。光あれば陰がある。陰を知ることで光を想像するのだー、ということにいたしましょう。

では本年もよろしくお願い申し上げます。

素敵な本の出会いが今年もありますように。おすすめの本、教えて下さい。