かばんの林五が、大阪 南船場に旗艦店「FIVE WOODS 1890JAPAN」をオープン

こんにちは、コミュニケーションコンサルタントの川﨑です。

大阪にラグジュアリーなレザーショップが誕生しました。2階フロアは靴やアパレルもあり、レザーアイテムのオーダーも可能です。

こだわりのレザーを取りそろえたセレクト

明治23年(1890年)に創業の、株式会社林五

創業者が明治期に、鞄やトランクなどを扱う事業を手がけたことに端を発し、そこからかばんの製造、卸、販売までトータルに事業を行う老舗企業です。

昨年秋には、9代目社長に外部デザイナーとして関わられてきた鶴見正臣さんが就任し、現在大がかりな社内改革に取り組まれています。

その一つが11月1日にオープンした、初の旗艦店となる「FIVE WOODS(ファイブウッズ)」。セレクトショップなどが建ち並ぶ南船場にあり、2フロア構成で、広さは上下合わせて83平方メートルあります。

林五ならではの、厳選された素材から丁寧に仕立てられた、日本製のバッグ・革小物などがラインナップ。ハイクオリティなアイテムを、実際に手に取って見ることができる圧巻のラグジュアリー空間です。

1階フロアには、林五を代表するオリジナルブランド「ファイブウッズ」「クベラ」などのバッグ・革小物。特に革小物では、コードバンからクロコダイル、スティングレイ(エイ)といった“革の宝石”とも呼べる、超贅沢なラインナップです。

また、シャーク革の表面に漆加工を施した“鮫桟革(さめざんかく)”等、ここでしか見られない極めてレアな素材も登場しました。国内のタンナーと密なコミュニケーションを続けてきた、林五のものづくりの姿勢が存分に表現されています。

レザーだけでなく、ミルスペック帆布を使ったカジュアルなショルダーなども、隠れたヒットアイテムとのこと。

 

“大人の秘密基地”を演出した2階フロア

「いままでは百貨店での常設展示やPOPUPが多かったのですが、ここでは林五の世界観を十二分にお伝えできると思います。

一点ものなども多く、直営店ならではの限定アイテムもあるので革好きの方に楽しんでいただけると自負しています」とは、専門店営業部長の本田智幸さんのお話し。

「アンド インダストリー」という名称の2階フロアは、どこかヴィンテージでマニアックさも加わる、“大人の秘密基地”的な空間。ここでの取り扱いブランドもさることながら、家具や什器、ラグひとつまで、鶴見社長が自ら足を運んでセレクトしたものです。

1階のバッグとコーディネートできるような、シューズやレザージャケット、ニットなどのアパレル、また変わり種としてヘアスタイリング剤など、メンズビューティーに関するものまで幅広いセレクトが光ります。

フロアの一角には、ユーザーからのオーダーメイドにも応えられるよう、ミシンや漉き機なども導入。靴磨き職人の方を招いて、シューシャイン・イベントなども開催しているとのこと。

「私が社長に就任して1年ほどが経ちますが、組織のトップとして采配を振るう重責を感じています。『ファイブウッズ』は歴史のあるブランドなので、林五の顔として更に磨きをかけていくため、このショップをオープンしました。

メンバーには『自分たちが楽しく仕事をすれば、それがお客様にも伝わる』と常に伝えています。

自分の個性を磨き、ひとりひとりが考えて動く。このショップも“自分たちもお客様と共に楽しむ”という姿勢でいることで、ファンが増えていくと確信しています」

鶴見社長は力強く話してくださいました。

特にこれから万博も開催され、更にインバウンドの方が増えると思われる大阪ミナミの街で、このような「国産ラグジュアリー」のショップが誕生したことはひとつの良い流れに思えます。

東京ではなかなか見つからないようなマニアックなレザーアイテムが、ひょっこり顔を出すような粋なセレクトは大阪ならでは。そして2階に広がる“鶴見ワールド”にも、革好きな人はハマること請け合いです。

大阪に行かれたらぜひ足を運んでみてください。

◆FIVE WOODS flagship store

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フットウエアプレス誌12月号大幅加筆