わざわざ行きたい!モードなシューズ&バッグの珠玉セレクトショップ「carrot(キャロット)札幌」

こんにちは、コミュニケーションコンサルタントの川崎です。

今年は北国は思いがけず大雪となり、いまはファッションどころではないかもしれませんね。。雪かきお疲れさまでございます。。

靴屋さんは雪が降ると長靴やブーツが一気に売れるので、年内に「雪ふれー!」と雪乞い(あるのか?!)している店長もいましたね。懐かしい想い出です。

さて、昨年札幌に旅したときに、個性的なセレクトショップを取材したのでご紹介。雪国だからこそのラインナップに感激いたしました。

 

エッジの効いた個性的なインポートブランド

 

昨年7月に札幌にオープンした話題の商業施設「moyuk SAPPORO(モユクサッポロ)」

この中に入る「AOAO Sapporo」は、大通りに面したビルの4〜6階にある都市型水族館で、都心部で気軽に動物と水に触れ合う体験ができる施設です。子ども連れの親子などで賑わっています。

ここのファッションフロアに、北見市に本社のある「キャロット札幌店」が移転オープンしてきました(約30坪)。本社は1982年に創業した(株)ブリックシオタ。現在は、北海道内に5店舗を構える老舗の靴店です。

「キャロット 札幌moyuk(モユク)店」は、海外のインポートブランドを中心に取り扱うセレクトショップ。品揃えの8割は直接イタリアのMICAM展示会でセレクトしており、市内ではなかなか見られない個性的なデザインのアイテムをラインナップしています。

インポートシューズ、スニーカー、バッグ、そしてコートなど重衣料も並びます。他にはないイタリアブランドが中心で、ちょっとモードに振ったテイストは大人のファッション好きにはたまらないチョイス。

注目は「ヨウジ ヤマモト」「Y’s」など、靴だけでなくアパレルの取り扱いも充実している点。若い世代でヨウジのファンになる方が増えているので、このセレクトは光ります。

また最近ではインバウンド顧客の増加に合わせ、メイドインジャパンのナショナルブランドも意識して揃えているとのこと。

 

靴とバッグ、アパレルをトータルで

 

「父が北見で創業し、私はその二代目になります。

東京の靴問屋で10年ほど働いたのちに北海道に戻りました。その時の経験を活かし、他にはないMDを意識してエッジの効いた、モードでジェンダーレスなブランドを揃えるようにしています。

例えば、今推しているイタリアの『A.S.98』というブランドは、あえてハードなブーツを打ち出して、オンリーワンの存在感をアピールしています。もともとコンフォートシューズを作っていた工場なので、見た目より革が柔らかく履きやすく、リピーターも多いブランドです。」

「他にも、イタリアのファクトリー発の『MOMA』や『HISTORY』や、日本国内の『MANA』(マナ)や『ph7+』(ピアッカセッテ)など、こだわったブランドを意識しています。

雪国ならではのセレクトという意味では、8月から早々とブーツを並べています。年間を通して短靴よりもブーツが売れる街なので、レイン対応のものも含めてかなり充実させています。」

常務取締役で店長の塩田有平さんにお話しを伺いました。

靴だけでなく『campomaggi』(カンポマッジ)など、個性的なバッグも靴とともにディスプレイ。トータルで購入される方も少なくないようです。

 

オンラインショップにも力を入れる

ただインポートブランドは、ここ数年の為替の影響でプライスが不安定で、定番であっても上げざるを得ないものも多い。そのために心がけていることは、「とにかく接客力に尽きる」と塩田さんは語ります。

「特に、“二度目のご来店”の接客をより重要視しています。前回購入されたものとのコーディネートや、ケアの仕方など、丁寧で温かみのある接客を意識。その積み重ねで必ず次も来ていただけると確信しています。」

首都圏や道外からの出張客やインバウンドなどお客様の幅はとても広く、客単価も4、5万円程度になっています。時として、トータルで20万円ものまとめ買いをされる方もいらっしゃるのだとか。

国内でこういった“店主こだわりのセレクト売場”が少なくなっていることもあり、ファッション好きな方から絶大な支持を集めています。

またキャロットは店舗だけでなく、オンラインショップも充実させています。

「zozotown」「楽天市場」「Amazon」などに出店し、得意とするインポートブランドを中心に全国へと発信中です。

「年齢や性別問わず、『この品揃えが好き』という方に向けて、常に刺さるMDを心がけ、良いお客様と出会い続けていきたいです」と笑顔で話す塩田さん。

雪国ならではのブーツや重衣料、そしてヨウジヤマモトのコートなど、「寒くなったらここで買おう」と思い出せるような“刺さるMD”が、carrotの強みだと感じました。

carrot MOYUK sapporo

フットウエアプレス誌から大幅加筆