墨田区両国で「袋物博物館」と革小物ショップ、絶品コーヒーとトリプルで楽しめる「AZUMAYA」#1

こんにちは、川崎です。

今回はちょっとユニークな、「博物館&革小物&カフェ」が併設されたショップです。

台東区と墨田区の間を流れる、広く大きな隅田川。実はいくつも細い支流が流れこんでいます。

ときに首都高速の真下にあったりするので、普段はあまり目立ちませんが、この細い支流の流れを借景にして、すてきなカフェをオープンした“革小物メーカー”があります。

両国を拠点とする革小物製造メーカー「有限会社東屋(あずまや)」。創業は1905年と、百年を越える老舗企業です。

このカフェの場所は元は駐車場でしたが、本社2階にある江戸時代のアーカイブ品を展示した「袋物博物館」や、革小物ショップを見たお客様に、ゆっくりくつろいでほしいという願いから今年2月にオープンしました。

オリジナルの革小物ブランド「made in RYOGOKU」は、「まるあ柄」と呼ばれるオリジナルの柄があしらわれています。

「実はこの場所は、墨田区・両国地域界隈で、唯一戦災を逃れた場所なのです。東屋は戦前から革製品を製造していましたが、創業者たちが戦後もこの場所でなんとか事業を継承しました。

加えて、墨田の地場産業である豚のヌメ革を使用した製品を、アメリカへ輸出するという事業も行っていました。」

と、6代目の代表取締役 木戸麻貴さんは語ります。

この水玉に小さな「あ」の文字を抜いた『まるあ柄』とは、かつて創業の際、ご近所に配布したオリジナルの手ぬぐいの柄のこと。

次の100年に向けての思いも込めて、この機会に新しくデザインした手ぬぐいをつくろうと、モダンな新生「まるあ柄」が誕生しました。

そして、この柄を元に革にプリントを施して、お財布やがま口を作りました。商品ラインアップは、本社の中二階のショップで展示販売されています。

「まるあ柄」のモチーフは、雨のしずくや朝もやなどの自然の表情をイメージ。隠れた「あ」の文字を見つけるのも楽しいです。

中でも東屋が得意とする製品は「がま口財布」で、大きく開いて内部が見やすいことも人気の秘訣とのことです。

木戸麻貴さんお気に入りのテラスにて。本当に涼しい風が吹いてきますよ。

袋物博物館やカフェメニューのお話しは、その2に続きます。

「AZUMAYA」、MARUA CAFE」