【編集長レポ】全国のネットショップが大集合!「カラーミーショップ大賞2022」のリアル授賞式に参加しました!#2
こんにちは、編集長の川崎です。
お待たせしました!全国津々浦々の実力派ネットショップのグランプリを決める、「カラーミーショップ大賞2022」の授賞式レポート、その2です。→その1はこちら。
今回は、数ある受賞ショップのなかから、「ファッション雑貨ショップ」「シューズ」「レザー」の、私たちになじみ深い3ショップの方にインタビューさせて頂きました。
それぞれに、ここに至るまでの長く深いエピソードがあり、そのお話を伺っていると、現在ネットショップでご苦労されている方にはぜひ聞いていただきたいなぁと実感いたしました。
まずは、10ショップが選ばれた「優秀賞」から。こちらは「デザイン・PR・売上成長率」の3つの審査基準を、バランスよく満たしているとのことで選出されています。この中から今回の「大賞」が選ばれました。
カタカナ(ファッション雑貨ショップ)
まずは自由が丘店に実店舗を持つ、ファッション雑貨のセレクトショップ「カタカナ」。「日本のカッコイイを集めたお土産屋さん」というキャッチコピーが効いています。
メイン通りから一本裏筋に入った場所にありながら、わざわざ足を運ぶ人が後を絶たないコアなファンの多い店舗です。クリエイターにとっては、あのお店に並ぶことが憧れという方もいるのでは。
授賞式には、オンラインショップ担当の脇田郁さん(左)と、代表取締役社長の河野純一さんがいらっしゃっていました。
2010年という早い時期からモール型のオンラインショップを立ち上げ、4年前からは自前でしっかり取り組みたいとカラーミーショップへシフト。代表の河野さんがアパレル出身ということもあり、芯のあるブランドのセレクトにのはそういった背景もありました。
人気の「読みもの」コーナーでは、特に作り手の方の想いに共感しつつ、「取材」という視点で製品を紹介しています。ご近所のギャラリーで撮影されたという雰囲気のある商品写真も、ショップのぬくもりを伝える大切なファクターになっています。
「コロナ禍を経て、手間をかける大切さと環境づくりの重要性に気付きました。リアルショップとの相乗効果で、来られたときに『何か新しいことをやっているな』と思ってもらえるショップにしていきたい」と河野さんは語ります。
NAOT/ナオト(シューズ)
「NAOT」はイスラエルの革靴ブランド。ナチュラルなイタリア製のレザーを使用し、履き続けることでエイジングが楽しめる「愛着ある1足」を届けています。代表取締役の宮川敦さん(左)はシューズの取り扱いだけでなく、アパレルの販売や編集プロダクションまでされているという多彩な方でした。
特にオンラインショップで靴を販売するということは、フィッティングなどが難しいと思われがちですが、そういった不安を払拭する工夫もたくさん行っています。履き心地の印象を、スタッフのイラストを使って親しみやすくしてみたり。
またサイズ選びからお手入れまでも、きめ細かくサポートするページを設けています。ユーザーに寄り添ったページ作りが印象的でした。
お客様が“育てて”いる靴を紹介する「カスタマーズボイス」などは、人それぞれの個性が出ているNAOTの一足が、愛情とともに紹介されていました。ユーザーコミュニケーションに工夫があるなぁと感じます。
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次に、地域賞として国内7つのエリア(北海道・東北、関東(東京除く)、東京、中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄)を代表する20ショップを選出。数ある「東京都内のショップ」から選ばれたのかこちら。
カワムラレザー(皮革、皮革加工用品)
「ここにしかない革を多くの人に」をキャッチコピーに、1932年創業の老舗皮革卸の川村通商(株)が運営する「KAWAMURA LEATHER」。一般の方の入手が難しい革を、一枚から販売するという当時は画期的なシステムをオンラインで叶えてくれました。オンラインショップご担当の松本さん(左)と、𠮷川さん。SNSなどで問い合わせが来ることも多く、お客様と信頼関係が生まれるようなコミュニケーションを心がけているとのことでした。
プロ向けだけでなく、レザークラフトを楽しむ一般の方向けにも、高品質の一枚革をA3、A4サイズにカットして販売もしているのが特徴。良い革がオンラインで手軽に買えることで、より多くの方々がモノづくりを楽しめることを目指しています。
一般の方にとっては、手の届かないような「ホーウィン社」のコードバンや、イギリスのブライドルレザーなども揃っています。また必要とあれば「漉き加工」をしてくれるのもユーザーにとっては嬉しいサービス。
「卸売り業の場合と違って、一般ユーザー向けには、製品アピールよりも相手の要望を聞き出すことの方が重要だと気づきました。こまめなコミュニケーションで、革の特性やそれぞれの良さを伝えています」と松本さんは話されていました。
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オンラインショップは、ともすればお客様の顔が見えず機械的な仕事に思われがちですが、各ショップはそれぞれに工夫を凝らし、製品やサービスにまつわる想いを熱く伝えていました。
こちらからカラーミーショップ大賞受賞者リストが見られますので、ぜひ一度ご覧になって下さい。たくさんの発見があると思いますし、きっと何か買いたくなりますよ(笑)
ではまた。