
ワークショップを通じてかばん作りの楽しさを伝える「HEXION(ヘクション)」
こんにちは、川崎です。
かばんを「販売する」のではなく、ご自身で「作る」というユニークなお店を取材しました。
豊岡市と東京をつなぐハブの存在に
新宿駅から西武線に揺られて40分ほどの、西武拝島線の「東大和市」駅。
家族で“かばんの街豊岡”からこの場所に移住し、革製品専門のワークショップ工房「HEXION」を営んでいるのが、株式会社鞄人(かばんびと)の坂井一樹さん。
ガラス張りの2階建てのかわいらしい路面店。もとは子ども服専門店があった場所とのこと。
店内にはミシンや漉き機、クリッカーなどかばん作りに欠かせない本格的な機材が導入されています。ふと目を上げると、子ども服店時代の大きな壁画やおもちゃなどが点在し、ワークショップにぴったりな楽しげな雰囲気となっています。
坂井さんは、豊岡市内でも以前「遊鞄(ゆうほう)」という名前のかばん作りワークショップ工房を立ち上げ、観光客や修学旅行生などにかばん作りを教えていた経験があります。
今回は、豊岡と東京とをつなげる“人材と場づくりのハブ”になれたらという思いで、2023年5月に東京に進出。
工房となる候補地をあちこち探し続けたところ、縁あって東大和市のこの地に新しい工房をオープンしました。代表取締役の坂井一樹さんにお話しを伺いました。
自分のこだわりが形になる
「ユニークな店名の『HEXION (ヘクション)』は、くしゃみする時の「ヘックション」が由来です。そして、人々から噂になるかばんが作れるお店、という意味も込めました。また中央のX(エックス)は“クロス”を意味し、人々が交わる交差点になりたいという思いもあります。
皆さま恐らく一度や二度は、『こんなバッグがあったらいいのに』という思いを抱いたことがあるはずです。私たちは既成品を販売するのではなく、ミシンと革を使った“ワークショップ体験”を通じて、お客様にかばん作りの楽しさと革製品の良さを知ってもらいたいです。
自分のこだわりを形にしたい方には、私たちがアドバイスしながらかばんのフルオーダーも受けています。ぜひ自分の手で作り出す喜びを、五感を通じて実感していただければと思います。」
と坂井さんは笑顔です。
家族全員でランドセルを製作するワークショップも
「HEXION」の基本システムは、製作体験として1時間プラン・2時間プラン・4時間プラン・6時間プランがあり、その日に仕上げて持ち帰ることができます。
例えば「2時間プラン」であれば、もともとあるサンプルから形をセレクトし、好きな革やパーツを選んで裁断・縫製して完成です。
トートバッグであれば、B5サイズの小10,000円(税別)から、16インチPCが入る大17,200円(税別)まで、リーズナブルな価格で製作可能。
他にも「6時間プラン」では、「お気に入りの“この形”を革で作りたい」「手持ちのバッグをあと5㎝大きく」「このバッグの手紐+あのバッグの機能を合体させい」といった、ユーザーの理想のバッグを形にしていくプランです。
事前にオンラインなどでミーティングを実施し、製作時間や見積もりを出すので安心してスタートできる。もちろん0から作るフルオーダーも可能。
他にも、「家族みんなで世界に一つだけのランドセルを製作」というプランも。合計14時間(2日間)かけて、革の裁断から縫製まで、家族総出で協力しランドセルを作るというもの。
じつは坂井一樹さんの子どもたちも、自分自身でランドセルを作ってきた経験があるのだとか。
「まさかランドセルが作れるとは!と皆さん一様に驚かれます。家族全員で製作に携わり、未就学児でも安全にミシンを踏んで製作できるので、想い出深いランドセルが生まれます。
革への刻印や金具の彫刻でオリジナリティのある1本が生まれます」と坂井さん。
ユーザー自身が修理するワークショップ
最近では修理品の持ち込みも増えたが、バッグ修理そのものを“自分で直すワークショップ”にするというケースも。
修理店に持ち込むと高額になるため、壊れた部分をご自身の好きな色の革に替えたり、好きな部分にカシメを打ったりと、自分で楽しみながら修理するというケースも増えてきたとのこと。
「皆さん、元のバッグに愛着があるからこそ、自分らしさをプラスすることで更に大切に使いたいと仰っています」
地域イベントなどにも積極的に出店し、子どもと大人をワークショップで繋ぐ試みも。
「いずれは素材や漉き機をショップカーに積んで、全国をワークショップで旅したいですね」とご夫婦で楽しに話していただきました。
ワークショップが気になる方は、こちらのリンクへぜひ。
◆HEXION(株式会社鞄人)042-569-8247
代表者:坂井 一樹さん