【編集長レポート】2022年SS バッグ展示会ウィーク(11/9~11開催) まとめ #1

こんにちは、編集長の川崎です。

今年の秋のバッグ展は、昨年に比べると出展社、来場者ともに7、8割ほどの回復のようでした。東京での展示会は見合わせるというブランドも少なくないようです。
各社オンラインでのやり取りや、営業マンの臨店でカバーした売場も多くあり、従来の「バイヤーや店長が東京に来て展示会を見て回る」というスタイルが、このコロナの2年の間にドラスティックに変化したと言えるでしょう。

とはいえ地方専門店のバイヤーの中には、「そろそろ都内の動きを見ないとヤバイ気がする」とか、「買うかどうかともかく、商品全体は見たいし話もしたい」といった意見も聞かれます。展示会は単に商品を見に来てバイイングするだけでなく、コミュニケーションや偶発的な出会いも生み出しますしね。特に地方にいる店長達とは、この機会に再会できるとすごく嬉しかったりします。

そんな形に変化してきた展示会ですが、出展するブランドの中には来春にはコロナが開けるとの期待があって、明るく華やかな色やプリントが増えてきました。また変わらず、軽量感のあるアクティブかつスポーティなものも目立ちました。

今回はブランド別でなく、テーマでまとめてみました。

1.ハンドメイド感覚

若い人たちの間で、昭和・平成レトロファッションが流行していますが、それに加えてあえてアナログな、ハンドメイド感覚のものが人気になりつつあります。
パーツを一つづつ組み合わせたり、つまんだりするディテール。また革そのものに一点もの感覚でペイントを施したり、錆びさせた金属のような風合いにするなど、他にない独自の加工方法を取り入れるブランドも登場してきました。

「KEU」waji

「ARKAN F」TAKAYA

「VIA DOAN」DOAN

2.超ライトウェイト

バッグ選びにおいては、今まで以上に「軽さ」が不可欠な要素になってきています。エコバッグ代わりとして大ぶりなトートを持つ人も増えたため、バッグそのものは極力軽くしたいというニーズも見られます。

見た目からしても軽そうな、メッシュやチュールといった半透明な素材感が人気。また中のポーチを取り外して、違うバッグとしても使えるという、2way3wayの使い方提案も。加えてレザーであっても、シープや馬革など素材そのものが牛より軽い革を活用するブランドも増えてきました。

「BASARA」プリンセストラヤ

「Neutral Gray」TAKAYA

「Factory OMOTO」OMOTO

3.ミニサコッシュ、ミニボストン

“ミニ”といえば、昨年今年とヒットした「スマホポシェット」が挙げられるが、キャッシュレスが加速する来年も引き続いて動きそう。加えて、口元がオープンなミニサコッシュや、少しかっちりしたエレガントなスクエアなミニボストンなども久しぶりに復活しそう。

「PARLEY」PARLEY

「BOX21」プリンセストラヤ

「cachecache」アンビリオン

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以上、今回はこちらの3テーマです。また次回続きをレポートいたします。