千葉県柏市からオリジナルレザーを発信するブランド「NUIZA縫EMON(ぬいざえもん) 柏」#1
こんにちは。編集長の川崎です。
「柏」の街といえば、何を思い浮かべますか?
サッカーチームの柏レイソル? 確かに、本拠地を置く街として全国的に有名ですね。
加えて市内には他に比べて路面店が多く、「千葉県の渋谷」なんて言われるほど。一本裏筋を入ると、若い人たちが個性的なセレクトショップや古着店、カフェなどを開いていて、活気に溢れる街でもあります。
その柏の街に根を下ろす独特な世界観のレザーブランドが、2011年に誕生した「NUIZA縫EMON(ぬいざえもん)」です。
柏駅から商店街を抜けて歩くこと5分ほど。バス通り沿いに小ぢんまりしたかわいらしい店が見えてきます。店内にはカラフルなレザーバッグや革小物が並び、地元密着型ブランドとして幅広い年代の方に支持されています。アトリエショップなので、となりで作り手の姿も見られるのがうれしい。
こんな遊び心のある「松戸市コラボ マンホールポーチ」なんてのも!柏市、流山市、鎌ヶ谷市とのマンホールコラボもありました。最近はマンホールマニアの方もいらっしゃるみたいですしね。柄がアート!
子供たちが喜びそうな、電車の吊り輪を生かした本モノの「つり革」。実際に、新京成電鉄で使われていたものを使ってリメイクしたのだそう。ユニークな遊び心満載ですね~
アトリエでは、お客さんから言われた口元のマグネットの長さを、パパッと変更しているところでした。こういうことも、売場と作り手が直結してるから出来ることですね。
お話しを伺ったのは、代表取締役の飯島暁史(さとし)さん。
「柏の人は、『柏の街』が大好きなんですよね。近隣に魅力的なショップも増えて、面白くなってきました。この店も地元の常連客の方に育ててもらい、地域に根付いてきたと思っています。」
飯島さんは以前、台東区のバッグメーカーに所属し、長くOEMの仕事を手掛けてきました。ものづくりの現場に身を置く中で、厳しい納期要求や業界構造にも疑問を持ち、「自分たちで作ったものは直接売りたい」と考え始めました。
そこへ取引先だった縫製工場の社長から、「NUIZA縫EMON」の立ち上げに誘われ、10年前に直営店舗を出店。その後軌道に乗ったことから、ここ柏の地で5年前に独立を果たしたとのことです。
バッグはカラフルでポップ! ポケットが多くて使いやすい、ユニセックステイストのトートやショルダー、リュックが人気。特に、柔らかく軽く仕立てるのが得意なのだとか。
また最近では、ここで作られるバッグそのものが、「柏の新しい名産品」となっているとのこと。その理由としては、“革そのものからオリジナル”という、他にはない大きな特徴があるからです。え?どういうこと?
さてその背景は、次回に続きます。
◆千葉県柏市 「NUIZA縫EMON(ぬいざえもん)」
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初出:フットウエアプレス9月号