最高峰のエチオピアシープを使ったバッグブランド「andu amet」の、エシカルな新作トート
エチオピアシープのレザーを使ったバッグ
「andu amet(アンドゥアメット)」というアフリカ発のバッグブランドをご存じですか?
絹のようにしなやかで軽く、牛革にも負けない丈夫な「エチオピアシープ」を使ったバッグブランド。素材は、某高級車のシートにも使われるほどで品質はお墨付き。
日本人の鮫島弘子さんが10年ほど前に立上げました。エチオピアの現地のスタッフに技術を教えつつ、ひとつひとつハンドメイドで生産しています。
ただエチオピアでは原料としての革の状態で輸出してきたため、クオリティとしては最高峰でありながら、付加価値もつかず技術力もない状態が長く続いていました。
「アンドゥアメット」は現地でなめされた最高級のシープスキンを使い、エチオピアのアトリエで製作されている、ラグジュアリーとエシカルを兼ね備えたバッグブランドです。国内でもPOPUPショップなどで認知され、ファンも増えてきました。
人気の定番デザインである、ふわもこの触感が楽しい「BIG HUGシリーズ」など、流行に流されないラインナップを継続的に提案しています。
2年前に表参道にコンセプトショップをオープン。日本ではまだあまりなじみのないアフリカのブランドや商品を紹介したり、マーケットイベントを開催するなど、アフリカの新たな魅力を定期的に発信しています。
新作はエシカル&ライトウエイトを意識
そのアンドゥアメットから、この夏に新作が登場しました。オンにもオフにも使える、2WAY仕様の大容量トート「Shubu-Shubu Make My Day」という新ライン。
エチオピア語で「Shubu-Shubu」とは「しわしわ」のこと。廃棄されがちな天然の“しわ”が入った柔らかなレザーを、職人技で丁寧につなぎ合わせた素材を開発。手触りは良いがストレッチ性も高い箇所なため、縫製も難しいと言われています。
「唯一無二のレザーの素材感を楽しめる、しわの多いレザーならではの魅力に満ちた製品」をコンセプトに誕生した、サスティナブルなシリーズ。
トートバッグは大容量であるにも関わらず、650グラムという軽さも大きな魅力。端切れ革のアップサイクルにより、手にとりやすい価格を実現しているとのこと。
「コロナ下でもお客様と繋がり続けるために、zoomを使ったバーチャルショッピングサービスなどを行っています。また肌触りを確かめられるレザーサンプルのお届けもしており、できるだけお客様に安心して購入いただけるような仕組みを考えています」と、代表取締役の鮫島弘子さんは話してくれました。
例えるならば、赤ちゃんのほっぺのようにしっとりと吸い付く手触り。中綿が入っているものは、ぎゅっと抱きしめるとほっこり包まれるような夢心地。。
こんな時代に、アンドゥアメットのバッグが支持されるのもうなづけますね。
都内では西武池袋本店3Fの「editorial」内にて、一部アイテムが9月30日まで展示販売されています。そのあとは地方百貨店を巡回されるのでHPをチェックしてみては。
◆アンドゥアメット
https://www.anduamet.com/
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初出:フットウエアプレス9月号