2021年度の「日本元気プロジェクト」はオンラインで開催され、スペシャルムービーが大好評!
(追記:2021年9月7日)
日本元気プロジェクト2021 世界遺産ランウェイ in 富士山 Produced by KANSAI YAMAMOTO, INC. (kansai-inc.co.jp)
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世界的ファッションデザイナー 山本寛斎さんが2020年7月21日逝去されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
寛斎さんは1967年に「装苑賞」を受賞後、日本人で初めてロンドンでコレクションを開催。
ファッションショーをエンタテインメントへと昇華したイベントの総合プロディースを数多く手がけるなど、多方面でご活躍。近年は「日本元気プロジェクト」に注力なさっていました。今年度は7月31日、オンラインで実施。ライブ配信されました。
そして、本日12月26日(1月11日 7:00~ リピート放送)、世界的デザイナーの山本寛斎 家族の証言からたどる最後の165日間 BS1スペシャル「苦しくても必ず道はある ~山本寛斎 ラストメッセージ~」が放映されます。こちらも併せてご覧ください。
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番組公式サイト
「苦しくても必ず道はある ~山本寛斎 ラストメッセージ~」 – BS1スペシャル – NHK
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同イベントの2019年度開催分レポートを再掲させていただきます。
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世界的ファッションデザイナー・山本寛斎さんが総合プロデュースを手がけるイベント「日本元気プロジェクト2019 スーパーエネルギー!! Produced by KANSAI YAMAMOTO」が6月8日(土)、東京・六本木 六本木ヒルズアリーナで開催。今年も約1万人が来場するなど盛況でした。
「日本元気プロジェクト2019 スーパーエネルギー!! Produced by KANSAI YAMAMOTO」会場より
元サッカー日本代表のラモス瑠偉さん、プロスキーヤー、冒険家、クラーク記念国際高校校長 三浦雄一郎さん、元総理大臣の福田康夫さん、東京都知事の小池百合子さんなど著名人も観覧し、客席も華やぎに満ちて。
「日本元気プロジェクト2019 スーパーエネルギー!! Produced by KANSAI YAMAMOTO」会場より
メインイベントとなる、ショー昼夜2回それぞれ総勢約200人が出演。山本寛斎さんにとってブランド設立50周年の節目となる2019年の今回のイベントをパワフルに盛り上げました。
「日本元気プロジェクト2019 スーパーエネルギー!! Produced by KANSAI YAMAMOTO」会場より
「ファッション×人間力でこの国の元気を呼び覚ます」ことを趣旨とし、六本木ヒルズアリーナでの開催は今年で3回め。
「日本元気プロジェクト2019 スーパーエネルギー!! Produced by KANSAI YAMAMOTO」会場より
昨年に続き、皮革産地、兵庫・姫路の地域ブランド「姫革」、そして、「東京レザーフェア」とのコラボレーションが実現。国産天然皮革の存在感も際立っていましたよ。
「日本元気プロジェクト2019 スーパーエネルギー!! Produced by KANSAI YAMAMOTO」会場より
「東京レザーフェア」とコラボレーションした革半纏がショーの山場となるフィナーレに登場!
つくり手たちの情熱と子どもたちの夢が詰まった革半纏に生命が吹き込まれた瞬間
寛斎さん監修のもと、台東区立富士小学校の6年生約70名が「太陽」と「富士山」をテーマにペイントを施した革半纏。
これらの素材として「姫革」が使用されています。「東京レザーフェア」100回記念前夜祭、同会場に続き、晴れ舞台でのお披露目となりました。
第100回 東京レザーフェアとのコラボレーションによる革半纏が躍動。
クラーク記念国際高等学校、岩倉高等学校の学生約50名が革半纏を着用。「21世紀の三三七拍子」を情熱的に踊り、作品に生命を宿して躍動感ほとばしるエンディングに。当日はインターネットでもリアルタイム配信。ファッションや表現することの楽しさをたくさんのひとたちと共有できたのではないでしょうか。
また、姫路市のタンナー 有限会社大昌 代表取締役 大垣昌道さん、兵庫県皮革産業協同組合連合会 事務局長 北野和夫さんも会場に駆けつけました。
「寛斎さんはもちろん、現在、世界的なブランドとの協業も進行中です。その成果を大英博物館で発表することになりました。姫革をはじめとする国産天然皮革の革づくり・ものづくり文化と、時代に合わせた新しい考え方を積極的に海外で発信していきます」と大垣昌道さん。
兵庫県皮革産業協同組合連合会公式サイトより
「ひょうご天然皮革(HYOGO LEATHER)」を打ち出す、兵庫県皮革産業協同組合連合会では日本の技術、ひょうごレザーとデザイナーがひとつになり、『ひょうご天然皮革を世界へ』をスローガンに海外進出を目指す試みも実施。
「パリメンズファッションウィークFall-winter 2019-20」出展するとともに、セレクトショップ Bows & Arrows / Japan-Best にて、レザーバッグ、アクセサリーブランドURBAN BOBBYポップアップショップを開催し、手ごたえを得ています。
展示会で好評だったのが、和牛を生かした新企画。海外でも広く認知される高級和牛、神戸ビーフを利活用した製品化・ブランド化も推進しています。旨味のもと、サシと呼ばれる脂肪交雑、皮の厚みなどにより、和牛の製品化は困難といわれますが、姫路の秀逸な技術力で突破。個体識別番号で管理するなど、牛皮の選別から取り組み、姫路に伝わる伝統技法「白鞣し」により革の強度を高めているそう。脂肪分をあえて残して仕上げることで色合いに深みが。
「姫路の革づくりの歴史、技術を象徴する白鞣しの魅力もアピールしていきたい」(大垣昌道さん)。
そのようすが「産経新聞」で取り上げられ、話題になっています。
御着四郷皮革協同組合「Leather cafe」公式アカウントより
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イベント終了後には、兵庫・姫路に凱旋。姫路市内3か所にて展示。この作品披露に先立ち、山本寛斎さんが姫路に訪れ、報道陣の取材に対応。さまざまなメディアで取り上げられました。 「産経新聞」(8月2日付)の取材では「歴史に裏付けられた姫革の技術はすばらしく、その魅力をもっと世界に発信していきたい」と情熱あふれるひとこと。
7月には、イギリス大英博物館にて現在開催中の海外過去最大規模の漫画展「The Citi exhibition Manga」のフリンジイベント「Late-Manga:colour and style」に参加。ロンドンで活躍する三味線奏者とDJの2名が、姫革を用いた寛斎さんデザインの衣装を纏いパフォーマンスを披露し大きな反響があったそうです。
作品に使用されたレザーは、姫高皮革事業協同組合、御着四郷皮革協同組合、西姫路にかわ皮革産業協同組合で構成する<姫路皮革製品推進協議会> の全面協力により提供。
御着四郷皮革協同組合「Leather cafe」公式アカウントより
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大英博物館で行われたイベントで着用された作品は、姫路市観光案内所(JR姫路駅中央コンコース北西側)にて展示。 「日本元気プロジェクト2019」着用作品はレザータウン姫路 革の里(姫路市花田町)および、株式会社三昌 レザーパビリオン(姫路市四郷町)で展示されました(1会場2作品、計6作品)。
御着四郷皮革協同組合「Leather cafe」公式アカウントより
「東京レザーフェア(TLF)」を主催する資材連 理事長 富田 常一さんもご来場。「東京レザーフェア」のSNSでは、革半纏のプロジェクトを3分間にまとめたスペシャルムービーを公開し話題となっています。
第100回 TLF記念イベント会場 〝レザー半纏〟 展示ブース より
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「江戸の町火消しが使ったといわれる長い半纏をモチーフに赤・白・黒の3色でつくりました。SNSでは数多くのシェアにより拡散され、ソーシャルなプロジェクトになったことを感謝申し上げます。富士小の生徒さん、岩倉高等学校ダンス部メンバーをはじめ、多くの皆さんと記念すべき第100回をともに祝うことができて万感の想いでした!」と富田 常一さん。
レザー先進国 イタリアで皮革産業に携わるエキスパートたちからも「ニッポン」への惜しみない賞賛が。世界に誇る、日本のタンナーたちの新しい挑戦、ジャパンレザーのさらなる飛躍、ご注目ください!
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御着四郷皮革協同組合<Leather cafe>公式フェイスブック
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(最終更新:2021年1月8日)